2023年07月25日

第27回英国歌曲展Plus -2023.9.15- 豊洲シビックセンターホール




第27回英国歌曲展Plus

辻 裕久(テノール)
なかにしあかね(ピアノとおはなし)

イギリスはじめヨーロッパの国際コンクールで実績を上げてきたイギリス歌曲のスペシャリスト。澄んだストレートな歌声、英国の伝統的なテノール唱法を受け継ぐ。
ロンドンイブニングスタンダード紙「透明な美声、質の高い歌唱」

~なかにしあかねのイギリス愛唱歌集Ⅱ~
The Popular Songs & Melodies of British Isles Vol.Ⅱ
Arranged by Akane Nakanishi

ある朝早く Early One Morning
ダニー・ボーイ Danny Boy
柳のうた O Willow, Willow, Willow (Willow Song)
スカボロー・フェア Scarborough Fair
蛍の光 Auld Lang Syne
スコットランドの釣鐘草 The Blue Bells of Scotland

ほか

~没後50年詩人W.H.オーデンの世界観~
Wystan Hugh Auden(1907-73)
Commemorating the 50 years Anniversary of His Death

レノックス・バークレー Lennox Berkley(1903-89)
歌曲集「 W.H. オーデンの詩による5つのうた」 < Five Poems of W.H. Auden >

ベンジャミン・ブリテン Benjamin Britten(1913-76)
歌曲集「この島で」 < On This Island >

2023年9月15日(金)19:00開演 18:30開場
豊洲シビックセンターホール

全席自由 ¥4,000
※就学前のお子様のご入場はご遠慮ください。

チケット取り扱い
チケット購入用WEBフォーム
 https://soundinternationaljapan.com/concertform/
カンフェティチケットセンター
 電話:0120-240-540(受付時間 平日10:00~18:00)
 オンライン:http://confetti-web.com/shinmusica

主催
サウンド・インターナショナル・ジャパン

お問い合わせ
シン・ムジカ - 蓑島音楽事務所
電話:054-294-8127 メール:shinmusica@mbr.nifty.com


「権力を持つ者は歴史を作り、苦しむものは歌を作る」
アイルランドの民謡歌手フランク・ハートの言葉は、人類の歴史と「歌」との関係を見事に示しています。
ブリテン諸島(British Isles)から生まれた民謡たちはヨーロッパの文学や音楽に多大な影響を与え、芸術歌曲の源流ともなりました。唱歌となって黎明期日本の音楽教育に貢献した歌もあります。時代や場所を変え、文化圏をも越えて歌い継がれてきた愛唱歌を集めたイギリス歌曲シリーズ第1巻「The Water is Wide イギリス愛唱歌集」の出版から6年、オール新編曲による第7巻「Danny Boy イギリス愛唱歌集Ⅱ」を世に出すこととなりました。おなじみのメロディーを原語でお聴きいただきます。
2001年アメリカ同時多発テロ事件後再注目され、世界中で読まれたW.H.オーデンの詩は難題に疲れた現代人の頭を軽くしてくれます。ユーモアと風刺に溢れた言葉を是非お楽しみください。

テノール 辻 裕久 Hirohisa TSUJI -Tenor
東京藝術大学音楽学部声楽科卒、同大学院修了。畑中良輔、中村健、嶺貞子、小山由美の各氏に師事。ローム ミュージック ファンデーションの奨学金を得て英国王立音楽院留学。声楽をケネス・ボウエン、グラツィエラ・シュッティ、イヴォン・ミントン、イギリス近代歌曲をジェフリー・パーソンズ、バロック声楽をポール・エスウッド、リュート歌曲をロバート・スペンサーの各氏に師事。1994年ダイアナ妃後援のヘンデル『メサイア』ソリストとして英国ロイヤル・フェスティバル・ホールにデビュー。イヴニングスタンダード紙上において「透明な美声、質の高い歌唱」と評され、以後ロンドンを中心に活動。同年、英国20世紀歌曲とヘンデル作品の歌唱に対しグレートエルム声楽賞(英国)、第32回フランシスコ・ヴィニャス国際声楽コンクール第3位並びに最優秀オラトリオ・リート歌手賞(スペイン)を受賞。国内では1996年より東京、関西、静岡などで毎年『英国歌曲展』リサイタルシリーズを開催し好評を博している。

ピアノ なかにしあかね Akane NAKANISHI -Piano
東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院にて作曲修士号、キングスカレッジ大学院にて作曲博士号を修める。
作曲をサー・ハリソン・バートウィスル氏に、声楽伴奏法を、ジェフリー・パーソンズ、イアン・レディンガム各氏に師事。第66回日本音楽コンクール作曲部門第1位及び安田賞受賞、国際フランツ・シューベルト作曲コンクール入賞ほか、吹田音楽賞、現音新人賞、深尾須磨子作曲賞など入賞、入選多数。歌曲、合唱曲、こどものためのソングブックなど声を含む作品を中心に、ピアノ独奏・連弾作品、室内楽作品などこれまでに出版された楽譜は100冊を超え、「合唱エクササイズ~作曲家編」執筆、歌曲や合唱のコンクール審査員や講習会講師など、活動は多岐に渡る。作曲家、演奏家双方の立場から「ことばと音楽」についての研究を続け、歌曲伴奏者として数々のCDレコーディングに参加している。

  

Posted by シン・ムジカ - 蓑島音楽事務所 at 10:12Comments(0)

2023年07月25日

辻裕久テノールリサイタル - 東アジア文化都市2023静岡県認証プログラム -



辻裕久テノールリサイタル
第27回英国歌曲展Plus 静岡公演
東アジア文化都市2023静岡県認証プログラム

辻 裕久(テノール)
なかにしあかね(ピアノとおはなし)

イギリスはじめヨーロッパの国際コンクールで実績を上げてきたイギリス歌曲のスペシャリスト。澄んだストレートな歌声、英国の伝統的なテノール唱法を受け継ぐ。
ロンドンイブニングスタンダード紙「透明な美声、質の高い歌唱」

~なかにしあかねのイギリス愛唱歌集Ⅱ~
The Popular Songs & Melodies of British Isles Vol.Ⅱ
Arranged by Akane Nakanishi

ある朝早く Early One Morning
ダニー・ボーイ Danny Boy
柳のうた O Willow, Willow, Willow (Willow Song)
スカボロー・フェア Scarborough Fair
蛍の光 Auld Lang Syne
スコットランドの釣鐘草 The Blue Bells of Scotland

ほか

~没後50年詩人W.H.オーデンの世界観~
Wystan Hugh Auden(1907-73)
Commemorating the 50 years Anniversary of His Death

レノックス・バークレー Lennox Berkley(1903-89)
歌曲集「 W.H. オーデンの詩による5つのうた」 < Five Poems of W.H. Auden >

ベンジャミン・ブリテン Benjamin Britten(1913-76)
歌曲集「この島で」 < On This Island >

2023年9月9日(土)13:30開演 13:00開場
静岡市清水文化会館マリナート 小ホール

全席自由 ¥3,000 高校生以下 ¥1,000
※就学前のお子様のご入場はご遠慮ください。

チケット取り扱い
チケット購入用WEBフォーム
 https://shinmusica.com/concertform/
カンフェティチケットセンター
 電話:0120-240-540(受付時間 平日10:00~18:00)
 オンライン:http://confetti-web.com/shinmusica
チケットぴあ[Pコード245-704]
 オンライン:https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2321233

主催・お問い合わせ
シン・ムジカ - 蓑島音楽事務所
電話:054-294-8127 メール:shinmusica@mbr.nifty.com


「権力を持つ者は歴史を作り、苦しむものは歌を作る」
アイルランドの民謡歌手フランク・ハートの言葉は、人類の歴史と「歌」との関係を見事に示しています。
ブリテン諸島(British Isles)から生まれた民謡たちはヨーロッパの文学や音楽に多大な影響を与え、芸術歌曲の源流ともなりました。唱歌となって黎明期日本の音楽教育に貢献した歌もあります。時代や場所を変え、文化圏をも越えて歌い継がれてきた愛唱歌を集めたイギリス歌曲シリーズ第1巻「The Water is Wide イギリス愛唱歌集」の出版から6年、オール新編曲による第7巻「Danny Boy イギリス愛唱歌集Ⅱ」を世に出すこととなりました。おなじみのメロディーを原語でお聴きいただきます。
2001年アメリカ同時多発テロ事件後再注目され、世界中で読まれたW.H.オーデンの詩は難題に疲れた現代人の頭を軽くしてくれます。ユーモアと風刺に溢れた言葉を是非お楽しみください。

テノール 辻 裕久 Hirohisa TSUJI -Tenor
東京藝術大学音楽学部声楽科卒、同大学院修了。畑中良輔、中村健、嶺貞子、小山由美の各氏に師事。ローム ミュージック ファンデーションの奨学金を得て英国王立音楽院留学。声楽をケネス・ボウエン、グラツィエラ・シュッティ、イヴォン・ミントン、イギリス近代歌曲をジェフリー・パーソンズ、バロック声楽をポール・エスウッド、リュート歌曲をロバート・スペンサーの各氏に師事。1994年ダイアナ妃後援のヘンデル『メサイア』ソリストとして英国ロイヤル・フェスティバル・ホールにデビュー。イヴニングスタンダード紙上において「透明な美声、質の高い歌唱」と評され、以後ロンドンを中心に活動。同年、英国20世紀歌曲とヘンデル作品の歌唱に対しグレートエルム声楽賞(英国)、第32回フランシスコ・ヴィニャス国際声楽コンクール第3位並びに最優秀オラトリオ・リート歌手賞(スペイン)を受賞。国内では1996年より東京、関西、静岡などで毎年『英国歌曲展』リサイタルシリーズを開催し好評を博している。

ピアノ なかにしあかね Akane NAKANISHI -Piano
東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院にて作曲修士号、キングスカレッジ大学院にて作曲博士号を修める。
作曲をサー・ハリソン・バートウィスル氏に、声楽伴奏法を、ジェフリー・パーソンズ、イアン・レディンガム各氏に師事。第66回日本音楽コンクール作曲部門第1位及び安田賞受賞、国際フランツ・シューベルト作曲コンクール入賞ほか、吹田音楽賞、現音新人賞、深尾須磨子作曲賞など入賞、入選多数。歌曲、合唱曲、こどものためのソングブックなど声を含む作品を中心に、ピアノ独奏・連弾作品、室内楽作品などこれまでに出版された楽譜は100冊を超え、「合唱エクササイズ~作曲家編」執筆、歌曲や合唱のコンクール審査員や講習会講師など、活動は多岐に渡る。作曲家、演奏家双方の立場から「ことばと音楽」についての研究を続け、歌曲伴奏者として数々のCDレコーディングに参加している。

  

Posted by シン・ムジカ - 蓑島音楽事務所 at 10:03Comments(0)イベント情報コンサート

2023年07月25日

大久保混声合唱団第45回定期演奏会 2023.7.23 杉並公会堂大ホール

7月23日は杉並公会堂大ホールで大久保混声合唱団第45回定期演奏会が開催されました。久しぶりの舞台袖は初めて訪れたような新鮮さ。このホールの技術スタッフさんは舞台袖に常駐されないので、照明や音響機材は主催者(私たち)が操作します。この仕組みの良し悪しはそれぞれでしょうが、今回は(私には)やりやすかった。その場におられないとはいえ、舞台袖の様子は常に見てくれているようで、困っていれば適切な提案をしに来てくださるし、何より、こちらの考えを優先し尊重してくれる。やわらかく接してくれて、基本やさしい。もちろん、ルール(約束)違反をしたら、すぐに目の前にいらして指導されるのでしょう。むかしの舞台技術スタッフさんはこうじゃなかったですね。時々気配を消したりしながら常に目の届く範囲にいらっしゃる。本番当日は一升瓶を持って参上しましたもの。緊張したけど味方に付ければ怖いものなしで、頼んでないこともたくさんしてくれて、助けてくれた。契約がどう、ルールや役割がどうではなくて、価値を認めてもらえれば(気に入れば)何でもしてくれる。今の世の中では、それが良いとは言えないし戻って欲しいとは全く思わないのですが、なんだか懐かしい。



最終のアンコールステージ(愛唱曲集)は、初代(創立)指揮者の辻正行先生(1932-2003)没後20年ということもあって、選び抜かれた4曲、「歓迎のうた(中村義光)」「おわりのない海(松下耕)」「ほほえみ(鈴木憲夫)」「わたりどり(大中恩)」が演奏されました。それまで緊張感ある作品(演奏)が続いたからか、ホール全体の雰囲気も穏やかになり、お客様もあたたかく盛り上がる。演奏会の締め括りは「わたりどり」の連続演奏。本編では無伴奏で(いつも通り)、そのあとに(アンコールとして)ピアノ伴奏版が演奏されました。このピアノ伴奏版は作曲者本人によるもので、来年(2024年)の大中恩生誕100年を記念し先月(2023年6月)発売されたばかり。このタイミングで2つのバージョンを披露する演出はこの曲を歌い継いできた大久保混声だからこそ説得力のあるもので、とても素敵でした。



「わたりどり」は大中先生の作曲年表の1曲目に記載されていて、学徒出陣で海軍に召集された時期、19歳の時の作品です。作曲の経緯を簡単に想いはかることはできませんが、強く、はかなげで、美しい、この作品の持つ魅力はピアノ伴奏版でもそのままに、でも、新たな作品に出逢ったかのような新鮮な印象も与えてくれました。



「わたりどり」は、大久保混声合唱団第1回演奏会(1962年10月)で演奏されています。当時のプログラムを開くと、辻正行先生よるノート(曲目の解説にかえて)にこう書かれています。「最近非常に合唱曲に意欲を持って居られる大中恩氏のものを、氏の推薦によって三曲歌います。どれも皆すばらしい曲で広く歌われてよい作品だと思います。」

作品そのものの力に加えて、繰り返し演奏されてきた歴史の長さとその質によって価値が高まり人々に愛され、本当の名曲と成り得るのかもしれないと、そんなことを思わせてくれた豊かな一日でした。

「おわりのない海」と「ほほえみ」についても書きたいと思っていたのですが、いずれまた。

  

Posted by シン・ムジカ - 蓑島音楽事務所 at 09:47Comments(0)コンサート音楽