2014年04月04日
親子で楽しめるコンサート『音と言葉のおもちゃ箱』
5/6(火祝)開催!親子で楽しめる『音と言葉のおもちゃ箱』
休日のひととき、お子さんも入場可能なコンサートです。特に≪第1部≫「ピーターと狼」は、朗読とピアノ連弾によるパフォーマンス、親子で楽しんでいただけます。イラストはシン・ムジカのオリジナル!ご期待ください。
4人の音楽家がお届けするロシア音楽の世界・・・
親子で楽しめる子供のための作品、世界・季節を巡る音楽と現代ロシアの作曲家/ローゼンブラットのピアノ作品など、4人の個性が共鳴する魅力あふれるコンサートです。
http://homepage3.nifty.com/SINMUSICA/shinmusica/concert/concert-2014-SM/concert-2014-04.html
■曲目
≪第1部≫
楽しい連弾ブルグミュラー!世界を巡ろう!
朗読とピアノ連弾「ピーターと狼」(プロコフィエフ)
≪第2部≫
栗原寛書下ろし詩の朗読と共にめぐる「四季」(チャイコフスキー)
ローゼンブラットによるピアノの世界
・2つのロシアのテーマによるコンチェルティーノ(1台4手)
・組曲「不思議の国のアリス-演奏会用ファンタジー-」(2台4手)
・日本のテーマによるファンタジー(2台8手)
■出演
ピアノ:工藤真希子/村田智佳子
詩・朗読・ピアノ/栗原寛
ピアノ:小泉耕平(ゲスト)
■2014年5月6日(火祝)14:00開演(13:30開場)
■ムジカーザ(小田急線・千代田線代々木上原駅東口徒歩2分)
http://www.musicasa.co.jp/
■チケット(全席自由) 一般3,000円/小学生以下1,000円
※未就学児童のひざ上鑑賞は無料。ただしお席の必要なお子様は有料となります。
■チケット取扱い
音楽事務所シン・ムジカ
電話 050-3712-0393
メール shinmusica@mbr.nifty.com
ウェブサイト http://homepage3.nifty.com/SINMUSICA/
休日のひととき、お子さんも入場可能なコンサートです。特に≪第1部≫「ピーターと狼」は、朗読とピアノ連弾によるパフォーマンス、親子で楽しんでいただけます。イラストはシン・ムジカのオリジナル!ご期待ください。
4人の音楽家がお届けするロシア音楽の世界・・・
親子で楽しめる子供のための作品、世界・季節を巡る音楽と現代ロシアの作曲家/ローゼンブラットのピアノ作品など、4人の個性が共鳴する魅力あふれるコンサートです。
http://homepage3.nifty.com/SINMUSICA/shinmusica/concert/concert-2014-SM/concert-2014-04.html
■曲目
≪第1部≫
楽しい連弾ブルグミュラー!世界を巡ろう!
朗読とピアノ連弾「ピーターと狼」(プロコフィエフ)
≪第2部≫
栗原寛書下ろし詩の朗読と共にめぐる「四季」(チャイコフスキー)
ローゼンブラットによるピアノの世界
・2つのロシアのテーマによるコンチェルティーノ(1台4手)
・組曲「不思議の国のアリス-演奏会用ファンタジー-」(2台4手)
・日本のテーマによるファンタジー(2台8手)
■出演
ピアノ:工藤真希子/村田智佳子
詩・朗読・ピアノ/栗原寛
ピアノ:小泉耕平(ゲスト)
■2014年5月6日(火祝)14:00開演(13:30開場)
■ムジカーザ(小田急線・千代田線代々木上原駅東口徒歩2分)
http://www.musicasa.co.jp/
■チケット(全席自由) 一般3,000円/小学生以下1,000円
※未就学児童のひざ上鑑賞は無料。ただしお席の必要なお子様は有料となります。
■チケット取扱い
音楽事務所シン・ムジカ
電話 050-3712-0393
メール shinmusica@mbr.nifty.com
ウェブサイト http://homepage3.nifty.com/SINMUSICA/
2014年04月04日
■CD≪しゅうりりえんえん≫■辻正行×川井敬子×大久保混声合唱団
辻正行(合唱指揮者,1932-2003)没後10年記念盤


荻久保和明「しゅうりりえんえん」 (1996年録音)
髙田三郎「橋上の人」「梢」 (2000年/1989年録音)
大中恩「わたりどり」 (1989年録音)
指揮:辻正行 ピアノ:川井敬子 合唱:大久保混声合唱団
制作:(有)シン・ムジカ
辻正行×川井敬子×大久保混声合唱団の歴史に残る名演を収録。
この組み合わせならではの密度の高い音楽表現と瑞々しさの共存する演奏は、聴き手に深い印象と感動を与えます。 「わたりどり」「梢」は、さりげなさの中に品格漂う佳演です。
■ライナーノーツ:
川井敬子(ピアニスト)、坂元勇仁(レコーディング・ディレクター)、蓑島晋(シン・ムジカ)
■曲目解説:齋藤令(合唱指揮者)
■税込価格 2,100円
■ご購入
パナムジカ http://www.panamusica.co.jp/ja/product/15108/
ジョヴァンニ http://www.kamome.ne.jp/giovanni/
■お問合せ/お申込み
音楽事務所シン・ムジカ(担当:蓑島)
電話 050-3712-0393
メールshinmusica@mbr.nifty.com
合唱指揮者・故辻正行、ピアニスト川井敬子、大久保混声混声合唱団(東京)の遺した多数の録音から演奏と録音のクオリティを考慮し、セレクトした音源を収録したCDです。
その中でも「しゅうりりえんえん」は、その深く重いテーマゆえか演奏される機会の少ない作品ですが、石牟礼道子の詩のリズムと表現の素晴らしさ、荻久保和明の才能が見事に発揮された天才的な作曲により、組曲を超えた「オラトリオ」ともいうべき傑作が生まれました。
美しく甘美な部分と強く情熱的な部分の対比や、男声と女声の色彩の変化も絶妙で、大久保混声は約40分の長大な組曲を、見事な緊張感の持続と精神の高揚、集中力で歌い切っています。その音色のドラマ性には感嘆せずにはいられません。
川井敬子のピアノはこの作品のテーマ、合唱団の表現に見事に寄り添っており、その極めて感性豊かな、印象的な音の存在感は特筆すべきものです。
熊本県水俣に生まれ育った石牟礼道子の絵本「みなまた 海のこえ」よりとられたテキストは、日本人が忘れてはならない出来事を伝えている衝撃的な内容ですが、同時に、(事件が起こる前の)水俣の美しい風景、その地域の神秘的な美しさ、人々の幸せな(であった)情景をも表現しています。
この作品に接するたび、忘れてはならない日本の現実を実感します。
何の咎もない水俣の人々の故郷を奪ってしまったこの出来事は、今また福島という街を生んでしまった私たちの心に留め置かなくてはならないと、痛切に感じるのです。
今だからこそ多くの方々に聴いていただきたい作品です。
http://homepage3.nifty.com/SINMUSICA/shinmusica/CD/CD-202.html


荻久保和明「しゅうりりえんえん」 (1996年録音)
髙田三郎「橋上の人」「梢」 (2000年/1989年録音)
大中恩「わたりどり」 (1989年録音)
指揮:辻正行 ピアノ:川井敬子 合唱:大久保混声合唱団
制作:(有)シン・ムジカ
辻正行×川井敬子×大久保混声合唱団の歴史に残る名演を収録。
この組み合わせならではの密度の高い音楽表現と瑞々しさの共存する演奏は、聴き手に深い印象と感動を与えます。 「わたりどり」「梢」は、さりげなさの中に品格漂う佳演です。
■ライナーノーツ:
川井敬子(ピアニスト)、坂元勇仁(レコーディング・ディレクター)、蓑島晋(シン・ムジカ)
■曲目解説:齋藤令(合唱指揮者)
■税込価格 2,100円
■ご購入
パナムジカ http://www.panamusica.co.jp/ja/product/15108/
ジョヴァンニ http://www.kamome.ne.jp/giovanni/
■お問合せ/お申込み
音楽事務所シン・ムジカ(担当:蓑島)
電話 050-3712-0393
メールshinmusica@mbr.nifty.com
合唱指揮者・故辻正行、ピアニスト川井敬子、大久保混声混声合唱団(東京)の遺した多数の録音から演奏と録音のクオリティを考慮し、セレクトした音源を収録したCDです。
その中でも「しゅうりりえんえん」は、その深く重いテーマゆえか演奏される機会の少ない作品ですが、石牟礼道子の詩のリズムと表現の素晴らしさ、荻久保和明の才能が見事に発揮された天才的な作曲により、組曲を超えた「オラトリオ」ともいうべき傑作が生まれました。
美しく甘美な部分と強く情熱的な部分の対比や、男声と女声の色彩の変化も絶妙で、大久保混声は約40分の長大な組曲を、見事な緊張感の持続と精神の高揚、集中力で歌い切っています。その音色のドラマ性には感嘆せずにはいられません。
川井敬子のピアノはこの作品のテーマ、合唱団の表現に見事に寄り添っており、その極めて感性豊かな、印象的な音の存在感は特筆すべきものです。
熊本県水俣に生まれ育った石牟礼道子の絵本「みなまた 海のこえ」よりとられたテキストは、日本人が忘れてはならない出来事を伝えている衝撃的な内容ですが、同時に、(事件が起こる前の)水俣の美しい風景、その地域の神秘的な美しさ、人々の幸せな(であった)情景をも表現しています。
この作品に接するたび、忘れてはならない日本の現実を実感します。
何の咎もない水俣の人々の故郷を奪ってしまったこの出来事は、今また福島という街を生んでしまった私たちの心に留め置かなくてはならないと、痛切に感じるのです。
今だからこそ多くの方々に聴いていただきたい作品です。
http://homepage3.nifty.com/SINMUSICA/shinmusica/CD/CD-202.html
タグ :辻正行
2014年04月04日
『指揮者グッドオールの生涯』を読んで
指揮者グッドオールの生涯―クライバーが讃え、ショルティが恐れた男(山崎浩太郎 著)
これまで感じてきたことを想起させてくれる内容で、興味深く読むことができました。
偶然、「ブルックナー交響曲8番」「トリスタンとイゾルデ第1幕への前奏曲」のCDを持っていて、指揮者の名前を覚えていたので手に取った本でした。CDの演奏は、お気に入りというわけではなかったのですが、その素朴な、人間を感じさせる音楽は印象的でした。
1900年代のイギリスの音楽文化、歴史の混沌をかいま見ることができました。
自国(イギリス)の指揮者が「わが国の歌手の声には力と輝きがない」と蔑み、他国の指揮者(クーベリック)が「イギリス人歌手はけっして大陸の歌手に劣らない。劣等感を持つ必要はない。」と弁護した。とか、イギリスはクラシック音楽の輸入国でありレコード大国である、首都にいくつものオーケストラが集中している、など、とても乱暴ですが、明治以降の日本との共通点を感じました。大陸の音楽芸術に疎外感を感じそれを自国のものにしようとする当時のイギリスの強い想いと、西洋音楽に憧れ学び続けた日本の想いが、ほんの少し重なる気がするのです。
CDを聴いていると、日本の朝比奈隆を思い出しました。おそらく各パートをしっかり弾かせ独自性を持たせた上でハーモニーを創ろうとしているのではないか。映像をみると、けっして理解しやすい指揮ではないのですが、それが、音楽の悠然とした流れや緊張感、立体的で明快な音色を生み出しているように感じます。(時折、弛緩、停滞を感じることはありつつも)
もうひとつ印象的だったこと。
デッカのプロデューサー、カルショウによる、史上初「ワーグナー“指輪”」全曲録音の指揮者「ショルティ」について。この録音を映画撮影に例え、主演のショルティは「当代の偉大なワーグナー指揮者」という役柄を演じきり、その後もその役柄を実際の歌劇場でもこなすようになる。なるほど、と思いました。
Reginald Goodall dirigiert Wagner: "Die Walküre"
これまで感じてきたことを想起させてくれる内容で、興味深く読むことができました。
偶然、「ブルックナー交響曲8番」「トリスタンとイゾルデ第1幕への前奏曲」のCDを持っていて、指揮者の名前を覚えていたので手に取った本でした。CDの演奏は、お気に入りというわけではなかったのですが、その素朴な、人間を感じさせる音楽は印象的でした。
1900年代のイギリスの音楽文化、歴史の混沌をかいま見ることができました。
自国(イギリス)の指揮者が「わが国の歌手の声には力と輝きがない」と蔑み、他国の指揮者(クーベリック)が「イギリス人歌手はけっして大陸の歌手に劣らない。劣等感を持つ必要はない。」と弁護した。とか、イギリスはクラシック音楽の輸入国でありレコード大国である、首都にいくつものオーケストラが集中している、など、とても乱暴ですが、明治以降の日本との共通点を感じました。大陸の音楽芸術に疎外感を感じそれを自国のものにしようとする当時のイギリスの強い想いと、西洋音楽に憧れ学び続けた日本の想いが、ほんの少し重なる気がするのです。
CDを聴いていると、日本の朝比奈隆を思い出しました。おそらく各パートをしっかり弾かせ独自性を持たせた上でハーモニーを創ろうとしているのではないか。映像をみると、けっして理解しやすい指揮ではないのですが、それが、音楽の悠然とした流れや緊張感、立体的で明快な音色を生み出しているように感じます。(時折、弛緩、停滞を感じることはありつつも)
もうひとつ印象的だったこと。
デッカのプロデューサー、カルショウによる、史上初「ワーグナー“指輪”」全曲録音の指揮者「ショルティ」について。この録音を映画撮影に例え、主演のショルティは「当代の偉大なワーグナー指揮者」という役柄を演じきり、その後もその役柄を実際の歌劇場でもこなすようになる。なるほど、と思いました。
Reginald Goodall dirigiert Wagner: "Die Walküre"