2015年01月12日

富士宮プレミアムコンサート合唱団・第5回新春コンサート

毎年CDを制作させていただいている「富士宮プレミアムコンサート合唱団」の新春コンサートへ。
天候に恵まれ11:00頃ホールに到着。リハーサルを見学させていただきました。

●リハーサル風景


リハーサル終了後、合唱指揮の清さん、ソプラノソリストの横山さんにご挨拶し、富士宮の名店「志ほ川本店」で昼食。私は「やわらか烏賊納豆丼セット」、同行者はカレーライスともりそば、いずれも超美味でした。

●やわらか烏賊納豆丼と「志ほ川本店」のれん


いよいよ本番、1200席の大ホールはほぼ満席です。
前半はアンサンブルof トウキョウによる演奏。超有名曲「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」全曲の後は、あまり聴くことのできないクロンマー「オーボエとフルートのための協奏曲」、さすがに名手による独奏!掛け合いも鮮やかで、ウィーンの薫り溢れる楽しく美しい演奏でした。

20分の休憩後、いよいよ合唱団の演奏です。モーツァルト「荘厳ミサK.337」は初めて聴きましたが、素晴らしい作品です。個人的には名の知られた戴冠ミサよりも上。魅力的なメロディーが楽しく、各曲の構成、バランスも見事だと思いました。20分程度の演奏時間も魅力。ソリスト、合唱団は最後まで弛緩することなく共感に満ちた演奏を聴かせてくださいました。
アンコールは「ディアベリ:田園ミサ曲Op.147」より「クレド(抜粋)」でした。この曲のソロは女声3部、男声2部。長年この合唱団を支えているメゾソプラノ小野田さんが加わり、コンサートの最後を飾るに相応しい荘厳な演奏となりました。なんとも心憎いプログラム、構成でした。

今回どうしても記しておきたいことがあります。
「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」演奏中にプログラムを読んでいると、合唱団事務局であった加藤総一郎さんが昨年6月に急逝されていたとのこと。あまりの衝撃にしばらく呆然、加藤さんとの時間に想いを馳せました。こんなに悲しいことがあるのかと思うほど切ない時間。とても知的かつ美しいハイバリトンで、何よりいつも笑顔で接してくださいました。昨年の「メサイア」、今年の「荘厳ミサ」、来年の「レクィエム」は加藤さんが企画・立案したプログラム。自己満足かもしれないけれど来年は加藤さんのために、私も富士宮の皆さんと歌いたいと決意しました。


●当日のプログラム


富士宮プレミアムコンサート合唱団
第5回新春コンサート
珠玉のクラシック ~ウィーン古典派の響き~

W.A.モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク
F.クロンマー:オーボエとフルートのための協奏曲
W.A.モーツァルト:荘厳ミサ K.337

アンコール
ディアベリ:田園ミサ曲Op.147 より クレド(抜粋)

指揮:金昌国
管弦楽:アンサンブルof トウキョウ
合唱:富士宮プレミアムコンサート合唱団

オーボエ:青山聖樹/フルート:井出朋子
ソプラノ:横山靖代/メゾソプラノ:木下泰子
テノール:勝又晃/バリトン:田代和久

2015年1月11日(日)14:00 開演 
富士宮市民文化会館・大ホール
  

Posted by シン・ムジカ - 蓑島音楽事務所 at 14:09Comments(0)イベント情報CD情報