2014年03月21日

木下保 『私は発声は教えない。』

木下保 『私は発声は教えない。その人がその音楽を感じ、理解すれば、声はおのずから音楽に導かれる。それができないのは音楽への理解がそこまで到達していないからだ。』 (オペラ歌手奮闘物語・畑中良輔 著)

■木下保 声楽家(テノール)・指揮者
1903年兵庫県豊岡市生まれ。1927年新交響楽団(現NHK交響楽団)「ベートーヴェン没後百周年記念演奏会」の交響曲第9番のソリストとしてデビュー。1932年~1935年の欧米留学帰国後は東京音楽学校などで教育活動を行った。1935年からは継続して「木下保リサイタル」を開催し、ドイツリートを作曲家単位で紹介する演奏会に取り組んだ。また戦中戦後は、信時潔、山田耕筰、平井康三郎の日本歌曲の研究、紹介に尽力した。オペラでは、1952年二期会旗揚げ公演(「ラ・ボエーム」)に招かれ、また、團伊玖磨《夕鶴》与ひょう役は、生涯で125回演じた。合唱指揮としても活躍し、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団をはじめ多くのアマチュア合唱団を指導した。戦後の全日本合唱連盟発足の基礎となる関東合唱連盟の設立(1946年)で、初代理事長に選任されている。1982年没。

木下保 『私は発声は教えない。』

■畑中良輔 声楽家(バリトン)・合唱指揮者·音楽評論家·作曲家
1922年北九州市・門司生まれ。東京音楽学校(現・東京芸大)声楽科、同研究科で学ぶ。宮廷歌手ヘルマン・ヴーハーペニヒに師事。リリック・バリトンとして、卓抜した解釈と豊かな表現力で知られ、デビュー以来、高い評価を得た。オペラではモーツァルトを得意とし「魔笛」「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」などの日本初演で主役級を歌い、またゲルハルト・ヒュッシュ、フェルッチョ・タリアビーニといった高名な演奏家とも共演するなど輝かしい活動を展開。ドイツ歌曲や日本歌曲に造詣が深い。著書に『演奏の風景』、『演奏家的演奏論』、『繰り返せない旅だから』シリーズ全4巻ほか。新国立劇場初代オペラ芸術監督、藤沢市市民会館文化担当参与、水戸芸術館音楽部門芸術総監督などを務め、平成12年度文化功労者顕彰。日本芸術院会員。2012年没。

木下保 『私は発声は教えない。』

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Posted by シン・ムジカ - 蓑島音楽事務所 at 16:34│Comments(0)音楽
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