2014年04月07日
『新交響楽団第225回演奏会』に行きました。
ひさしぶりに「新響」の演奏会に行くことができました。東京芸術劇場はリニューアル内覧会(2012.8)以来の訪問ですので、なんと改修後のホールで聴くのは初めて。改修前から客席のピッチ(座席幅)は広く快適でしたが、あらためて座席幅の広さと高さ(段差)の適切さを実感し、ステージへの視界も良好で気持ちよく鑑賞できました。(今回は1階席後方に座りました)気のせいかもしれないけれど、音響は以前より明瞭度がアップし、立体的に聴こえるようになったという印象でした。いずれにしろ好きなホールです。
さて、新交響楽団の維持会員となって約10年、私が委員長を務めていたコンサート(2004年8月)に出演いただいたことが出会いでした。(とはいえ、学生時代から“新響ファン”でしたが)新響の個性的な音色は「日本のオケ」を強く感じさせるもので、今回もそれを再認識しました。プロアマ問わず、世のオーケストラもグローバル化が進み、演奏技術の向上と共にその音色も国際的になってきたと感じます。とても良いことですが、一方ではローカル色豊かな音を持ったオーケストラが減ってきたように思います。そんな中、新響のコンサートは私にとって、日本のオーケストラの音で魅力溢れる西洋音楽を聴くことのできるとても貴重な、大切な機会なのです。コンサートはどの曲も密度の濃い充実した演奏で、大満足!でした。
ソリストの大谷康子さんはなんともチャーミングで、その存在感は圧倒的、魅了されました。「シェヘラザード」における妖艶ともいえる繊細な歌いまわしも最高で、その実力をあらためて認識させられました。
新響は邦人作品が得意というイメージを持っていますが、ハチャトゥリアンを聴いて、(乱暴であることを承知で言うならば)民族的ニュアンスを含む作品の演奏に、説得力、納得性があると感じました。この曲はこういうものだ!という意思を感じる演奏です。一方では、作曲家と作品に謙虚に誠実に接している姿勢が演奏から感じられ、楽曲の性格や魅力を自然に伝えてくれるのです。
今回のプログラムは、昨年逝去された小松一彦先生が生前新響との演奏を望んでおられた曲で構成されている、とのこと。その知的で熱い演奏は小松先生を彷彿とさせる趣がありました。かつてご指導いただいた際に「日本のアマオケで一番なのは新響だ。」と私に明確に仰ったお言葉を思い出しました。
今回も様々な気付きや発見があり、なんとも清々しく、気持ち良く会場を後にすることができました。次回は飯守先生のワーグナー&ブルックナー!楽しみにしています。

新交響楽団 第225回演奏会
2014年4月6日(日)14時開演/東京芸術劇場コンサートホール
■指揮 曽我大介
■ヴァイオリン独奏 大谷康子
■曲目 ハチャトゥリアン/バレエ音楽「ガイーヌ」より
サン=サーンス/ヴァイオリン協奏曲第3番
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」
★音楽事務所シン・ムジカのfacebookページ★
クラシックコンサート、CDなどの情報を発信中!
http://www.facebook.com/shinmusica
さて、新交響楽団の維持会員となって約10年、私が委員長を務めていたコンサート(2004年8月)に出演いただいたことが出会いでした。(とはいえ、学生時代から“新響ファン”でしたが)新響の個性的な音色は「日本のオケ」を強く感じさせるもので、今回もそれを再認識しました。プロアマ問わず、世のオーケストラもグローバル化が進み、演奏技術の向上と共にその音色も国際的になってきたと感じます。とても良いことですが、一方ではローカル色豊かな音を持ったオーケストラが減ってきたように思います。そんな中、新響のコンサートは私にとって、日本のオーケストラの音で魅力溢れる西洋音楽を聴くことのできるとても貴重な、大切な機会なのです。コンサートはどの曲も密度の濃い充実した演奏で、大満足!でした。
ソリストの大谷康子さんはなんともチャーミングで、その存在感は圧倒的、魅了されました。「シェヘラザード」における妖艶ともいえる繊細な歌いまわしも最高で、その実力をあらためて認識させられました。
新響は邦人作品が得意というイメージを持っていますが、ハチャトゥリアンを聴いて、(乱暴であることを承知で言うならば)民族的ニュアンスを含む作品の演奏に、説得力、納得性があると感じました。この曲はこういうものだ!という意思を感じる演奏です。一方では、作曲家と作品に謙虚に誠実に接している姿勢が演奏から感じられ、楽曲の性格や魅力を自然に伝えてくれるのです。
今回のプログラムは、昨年逝去された小松一彦先生が生前新響との演奏を望んでおられた曲で構成されている、とのこと。その知的で熱い演奏は小松先生を彷彿とさせる趣がありました。かつてご指導いただいた際に「日本のアマオケで一番なのは新響だ。」と私に明確に仰ったお言葉を思い出しました。
今回も様々な気付きや発見があり、なんとも清々しく、気持ち良く会場を後にすることができました。次回は飯守先生のワーグナー&ブルックナー!楽しみにしています。

新交響楽団 第225回演奏会
2014年4月6日(日)14時開演/東京芸術劇場コンサートホール
■指揮 曽我大介
■ヴァイオリン独奏 大谷康子
■曲目 ハチャトゥリアン/バレエ音楽「ガイーヌ」より
サン=サーンス/ヴァイオリン協奏曲第3番
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」
★音楽事務所シン・ムジカのfacebookページ★
クラシックコンサート、CDなどの情報を発信中!
http://www.facebook.com/shinmusica
Posted by シン・ムジカ - 蓑島音楽事務所 at 15:23│Comments(0)
│音楽